APEX - SM-10RE – RK-ONLINE

APEX-SM-10RE

多くのモータースポーツホイールは軽量化を優先しますが、用途によってはさらなる強度が必要です。ハイグリップタイヤや大きなダウンフォースはホイールに大きな負荷を与え、速いドライバーの走りでは通常のロードレーティングでは不十分です。SM-10REはRSバージョンより約30%強化されています。

ホイール重量 / ロードレーティング（lbs）

ホイール剛性は重要な性能指標ですが、見落とされがちです。SM-10REの再設計されたスポークはSprint Line比で約20〜25%剛性が向上。これによりキャンバー損失を抑え、タイヤ外側の摩耗を軽減し、フィーリングとレスポンスを向上させます。

Enduro™規格インナーリップは、従来比で50%強化された史上最強の設計です。サーキットやストリートの過酷な状況下でも高い耐久性を発揮します。

標準的なインナーリップ比：+50%の補強

フロントリップに追加素材を投入し、縁石アタックにも耐える耐久性を実現。軽量リップを持つSprint Lineと比べ、エンデューロ仕様の頑丈なデザインは一目で識別できます。

鍛造ホイールを最大限に強固にするため、10,000トンプレスを使用。この極限の圧力がアルミ内部の巣（ポロシティ）を除去し、結晶構造を改善して強度を高めています。

多くのメーカーが非モータースポーツ用の汎用ブランクを使用するのに対し、APEXはゼロから独自設計。サイズ・コンケイブ・スポークデザイン・ブレーキクリアランスを完全にコントロールしています。

SM-10REの特徴のひとつが、幅広で深いサイドミルドスポークです。強度に寄与しない余分な素材をCNCボールカッターで削り出し、耐久仕様ながら驚くほど軽量に仕上げています。他社ではコスト面で敬遠されがちな工程ですが、妥協なき性能のために採用しています。

有限要素解析（FEA）を徹底的に行い、高応力部分を補強し、不要な素材は削減。その結果、RSモデルよりわずかな重量増で大幅な強度向上を実現しました。

APEXはシミュレーションや社内試験のみに依存せず、独立機関での検証を重視。Enduro Lineホイールはミシガン州のITSにて独立試験を受け、JWL基準を超える高負荷・長時間で検証されています。

APEXは創業以来「ビッグブレーキをクリアするホイール」を追求してきました。Enduro Lineはその集大成であり、3Dスキャンによる車両専用スポーク設計と高クリアランスバレルを備えています。

新しい鍛造素材の採用により、さらに深いコンケイブスポークプロファイルを実現。フラットからディープまで、純正およびアフターマーケットブレーキを3Dスキャンして用途ごとに最適化しています。

サーキット走行や長期の街乗りでは、強い加減速でタイヤがビードシート上でずれ、振動を引き起こすことがあります。APEX鍛造ラインは未塗装のナールドビードを採用し、鋭いグリップ力を維持します。

可能な限り軽量化し、回転慣性を減らすためアウターバレルの塗装を省略。わずかな重量減でも外周部分は慣性に大きく影響し、加減速性能の向上に寄与します。

多くの走行会で求められるセンターキャップの取り外しに対応するため、Enduro™ Line全モデルにキャップレスハブデザインを採用。強度に関わらない重量を削減しました。

APEXホイールはすべて、大径レーシングラグとインパクトソケットに対応。素早く安全なホイール交換を可能にします。

対応ソケット径：32mm

ロードレーティングを2100 lbsに強化すると一部が過度に厚くなります。スポーク間にCNCポケット加工を施すことで、回転慣性に大きく影響する部分から効率的に軽量化しました。

サーキットユーザーにとって読みづらい刻印はストレスです。Enduroホイールはバレル部分にレーザー刻印されたスペックを備え、常に見やすく簡単に確認できます。