CFDソフトウェアによるトヨタ・スープラ周りの気流シミュレーション

【翻訳】最高のアフターマーケットパーツはこうして作られる — VERUSの設計プロセス(3Dスキャン・CAD・CFD)

購入したアフターマーケットパーツが「意図した通りに機能する」と確信したいなら、そのパーツがどのように設計されているかを知り、先進的なツールとエンジニアリングのベストプラクティスを用いるメーカーを選ぶことが一つの方法です。改造には数万円、時には数十万円を投じることになるのですから。本記事は、VERUS公式ブログ「Explore How the Best Aftermarket Performance Parts Are Made」(2026年7月17日/Mike Villano)を、日本正規代理店RK-ONLINEが翻訳・編集したものです。

VERUS Engineeringは、3Dスキャン、CADモデリング、CFDソフトウェアといったツールに投資し、投じた費用に見合う最大の価値を提供できるよう努めています。さらに技術的な詳細を知りたい方は、VERUSのYouTubeチャンネルの動画(英語)もご覧ください。

VERUS設計プロセスのステップ

VERUS製FA24オイルパン(GR86用)

86エンスージアストのゲームチェンジャーとなるVERUS製FA24アフターマーケットオイルパン

VERUSのエンジニアの頭の中では、常に何かのアイデアが動いています。GR86用のFA24オイルパンであれ、スバルWRX用の新しいウィングであれ、アフターマーケットパーツを形にするために、いくつかの専門ツールを使用しています。

設計プロセスの主なステップは次の通りです。

3Dスキャン

ポータブル3Dスキャナーで車両データを取得するVERUSのエンジニア

ポータブル3Dスキャナーでデータを取得するVERUSのエンジニア

VERUSは、車両やパーツのCADモデルを作成するために必要なデータを、高精度のポータブル3Dスキャナーで取得しています。スキャナーが表面や輪郭を正確に読み取れるよう、通常は事前の準備作業を行います。車両全体を扱う場合は、車両の半分と、フロント・リアの回り込み部分をスキャンするのが一般的です。つまり、左右対称でない部分(車両のアンダーボディが該当することが多い)はすべてスキャン対象になります。

ソフトウェア上でトヨタ・スープラのフロントエンドを確認するVERUSのエンジニア

ソフトウェア上でトヨタ・スープラのフロントエンドを検証するVERUSのエンジニア

スキャンにかかる時間は、小さな対象物なら30分程度、車両丸ごとなら最大8時間。得られるのは点群データ(ポイントクラウド)で、CFD作業に入る前にこれをソリッド化する必要があります。

CADモデリング

設計中のVERUSスワンネックリアウィング(CADモデル)

設計段階で形になっていくVERUSのスワンネックリアウィング

点群スキャンデータは、幾何学モデルへとソリッド化されます。モデルをソリッド化してCFDに使える状態にするまでの時間は、小さなコンポーネントで2〜3時間、車両全体ではおよそ3〜5日です。最終結果はスキャンした対象の完璧な複製かといえば、そうではありません。しかし10年以上かけてプロセスを磨き上げてきた結果、非常に高い精度を実現できています。

CFDソフトウェア

CFDソフトウェアによるトヨタ・スープラ周りの気流シミュレーション

先進的なCFDソフトウェアでトヨタ・スープラ周りの気流をシミュレーションするVERUS

CADモデルが完成したら、CFDに投入します。CFDは「仮想風洞」と考えることができます。流体の流れを可視化し、リフト・ドラッグ・バランスといった空力性能の要素を解析できるのです。

CFDの重要な構成要素の一つがメッシュです。メッシュとは、仮想風洞を数百万個の微細な相互接続セルに分割するグリッドのこと。このメッシュがあるからこそ、CFDソルバー(ソフトウェアの計算エンジン)が流速や圧力といった流体の挙動を計算できます。メッシュを正しく設定することは極めて重要で、セルの実サイズやセル数など、考慮すべき要素が複数あります。

注意すべきは、すべてのCFDソフトウェアが同等ではないという点です。低価格帯のソフトでも大まかな傾向はつかめるかもしれませんが、その精度には限界があります。

実走行条件を再現するVERUSのCFD設定

サーキット性能を念頭に設計されるVERUSパーツ

サーキット性能を念頭に設計されるVERUSのアフターマーケットパーツ

VERUSがCFDで目指すのは、実走行条件を可能な限り忠実に再現することです。例えば、シミュレーション内でタイヤを回転させ、それが気流に与える影響を確認します。さらにヨー角を加え、空気が車両に対して斜めに流れる状態も再現します。これは解析結果の数値を悪化させることもありますが、ストリートやサーキットで実際に体験する状況により近い表現なのです。

最高のアフターマーケットパーツはVERUSで

GRIDLIFEドライバーKyle McKiouのA90スープラ(VERUS設計パーツ装着車)

VERUS Engineeringが設計したパーツを装着した、GRIDLIFEドライバーKyle McKiouのA90スープラ

先進的なツールと確かなエンジニアリング手法を組み合わせ、VERUSは市場でも最高水準のアフターマーケットパフォーマンスパーツを設計しています。VERUSが信条とするのは、設計を実測データで裏付けて公開する透明性のあるアプローチです。また、取り付けをサポートする詳細なインストールマニュアルと動画も提供しています。

原文(画像・動画を含む)はこちら(VERUS公式ブログ・英語)でご覧いただけます。

解説記事「サーキットで本当に効くエアロとは — ドレスアップエアロと機能性エアロの違い」もあわせてご覧ください。

VERUS Engineering製品は、日本正規代理店RK-ONLINEで全製品お取り扱いしています。

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