Hoonipigフロント3/4ビュー

【翻訳】Hoonipigの空力開発概要 — パイクスピークに挑むベスポークエアロ

この記事の目的は、Hoonipig(フーニピッグ)の空力開発を広く概観することです。これは複数企業による共同プロジェクトで、VERUS Engineeringは主にボディワーク、ダクト類、そしてパイクスピークに挑むための空力性能を担当しました。Scarbo Performance、BBi、VERUS Engineeringの3社は2022年1月中旬、アイデアと目標、そして膨大な作業を前にプロジェクトをスタートさせました。本記事は、VERUS公式ブログ「Hoonipig - A High Level Overview」(2022年8月23日)を、日本正規代理店RK-ONLINEが翻訳・編集したものです。

フロントの空力

Hoonipigフロント3/4ビュー

  • フロントスプリッターは車両全体のダウンフォースの35〜45%を担う。
  • ウィングレットは個別に調整可能で、エアロバランスと総ダウンフォースの目標値に合わせられる。
  • スプリッターパッケージは、広い車高レンジでバランスを一定に保つよう専用設計。
  • 車高変化への敏感さを最小限にするため、スプリッターサイズは小さく抑えた。

Hoonipigフロントビュー

  • 中央の持ち上げられたセクションにより、低車高やハードブレーキング時でもフロアへ十分な気流を供給(画像の#1)。
  • スプリッターが接地してもダウンフォースが維持される設計要素を複数盛り込み、極限状況でもダウンフォースを一定に保つ。
  • スプリッターエンドプレート後部は、気流をボディとタイヤの外側へ押し出すよう開発(#2)。
  • ボルテックスジェネレーターが高車高時でもスプリッター側面をシール(#3)。
  • バンパーのターニングベーンがバンパー周りの気流を制御し、ウィングレットへ良質な気流を供給(#4)。

フロア(床下)の空力

Hoonipigアンダーボディ画像1

  • フロアは車両全体のダウンフォースの35〜40%を生成。
  • 高い車高レンジを前提とした設計コンセプトのため、フロア全体は控えめな設計。
  • ミッドスプリッターにはフロントスプリッターから気流が供給される(#1)。
  • 3つのNACAダクトがエンジン、ギアボックス、ターボマニホールドに冷たい外気を供給(#2)。
  • アウタートンネルはかなり前方から始まり、車両後方の圧力回復を助け、ドラッグ低減とダウンフォース増加に寄与(#3)。
  • リアディフューザーは高車高専用設計で車高感度を低減し、山を攻める際のダウンフォース生成を保証(#4)。
  • ストレーキがディフューザー内の気流を制御し性能を改善(#5)。
  • フロントタイヤ後方のボルテックスジェネレーターが、乱れた気流を利用して床下の流れを再活性化(#6)。

Hoonipigアンダーボディ画像2

リアウィングの空力

Hoonipigリアウィング1

  • リアウィングはVERUS Engineeringの量産品であるV2Xウィングプロファイルを使用。300mmのメインエレメント(#1)と200mmのセカンドエレメント(#2)で高いリアダウンフォースを発生。
  • ボトムマウント方式の採用は、見た目と適切なエアロバランスのための搭載位置を考慮した設計判断(#3)。
  • エンドプレートはボディ周りの気流を制御しリアウィングの性能を改善。ベント(#4)はエンドプレート渦を弱めドラッグを低減。3Dプリント製でカーボン製エンドプレートに接着されている。

Hoonipigリアウィング2

バージボードの空力

Hoonipigバージボードの空力

  • バージボード(#1)は複雑な整流デバイスで、車両がノーマル車より大幅にワイド化されていることで生じる空力的な問題を修正する。
  • バージボードは乱れた気流を整え、外側へ押し出す(#2)。
  • リアクォーターパネル周りの気流を助け(#3)、車両全体の効率を改善する。

Hoonipigバージボードの空力2

ラジエーターダクト

Hoonipigラジエーターダクト1

  • ラジエーターダクトは、PWR North America製ラジエーター(#1)の性能を最大化するよう最適化。
  • ラジエーターの流量は、PWR提供の空気側圧力データに基づいてCFDでシミュレーション。
  • インレット(#2)とアウトレット(#3)の両ダクトが、冷却と空力性能の双方に重要。

Hoonipigラジエーターダクト2

インタークーラーダクト

Hoonipigインタークーラーダクト1

  • インタークーラーへの適切な気流は性能最大化に重要。
  • デッキリッド上の浅いダクトは後方の気流に影響を与えず、空力性能上有利。
  • インタークーラーの出口はエンジンベイに開放され、ボディワークとフロアの間の車両後部開口から排出される。

Hoonipigインタークーラーダクト2

結論

以上はHoonipigの空力開発のごく大まかな概要です。ここに至るまでに数百回に及ぶCFDイテレーションがテストされました。このビスポークエアロキットは、VERUSがこれまで参加した中でも最高にクールなプロジェクトの一つです。

原文(画像を含む)はこちら(VERUS公式ブログ・英語)でご覧いただけます。

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